1年前(過去記事)。あのときと変わらないマイナスイメージのニュースが続く。不安と焦燥だけが,先走る。逃れる術が唯一あるとしたら,それは,…信仰心か。
セガ社が1日に発表した事業計画を受け,アナリストは同社が数字の実績を示す時期に来ていると指摘した。ドリームキャストの開放や他ハードへのソフト開発における,提携先の発表もなく,危険を伴うハードウェアの処遇の中途半端さなどがみられる。計画やビジョンではなく数字を示すべき時期にあるとしている。
セガの周辺がまた慌ただしい。すべては来年3月の最終損益が221億円の赤字になるとの警告によるもの。取締役の刷新(GAME SPOTの記事),他ハードへのゲーム供給の正式発表(ファミ通.comの記事),アミューズメント機器製造の矢口事業所閉鎖(セガのプレスリリース)と,なんとも気の重くなる話ばかり。特に,DCフォーマットをライセンス化し,PC上でDCソフトを動かせるPCIカードの発売,セットトップボックスへの普及などを目指すという発表は,受け取るのが難しい(ZDIIの記事)。セットトップボックスを目指すというと,落ち目のOSメーカーなどが手を出して,そのままフェードアウトというのがみられるし,現在とてつもなく安いDCを買わないPCユーザーが,PCIカードになったから買うかというのも疑問。それより,そのPCIカードの発売が来年の年末商戦ってそれまで現行DCを引きずるつもりか?
ソフトのレンタル,@barai(アット・バライ)(過去記事),一般紙にも取り上げられるほどに最強のネットワークゲーム「ファンタシースターオンライン」(過去記事),携帯電話での主導権(過去記事)と目を引く見出しは並ぶが,即効性のあるものがないのも確か。セガが苦境の中で今すぐにでもできることは……,それは,ネットワークを信じることだ。持ち金が0円になる日まで。誇りやプライドを失い果てる日まで。その信仰心があれば,世界は必ず変えられる。今はまだ,その道半ば。道果てるまで,信じる心を,持てよ,捧げよ。
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